在宅医療とは

在宅医療は外来、入院に次ぐ、第三の医療として確立されつつある、比較的新しい医療です。

広義には、訪問診療、訪問歯科、訪問看護、訪問リハビリテーション、薬剤師による薬剤指導、訪問栄養指導、等を含みますが、当院はそのうち、「在宅医療/訪問診療・訪問リハビリテーション」を担う医療機関となります。

訪問診療とは、文字通り、医師が患者さまの自宅または施設を訪問し、保険診療を提供するサービスで、患者さまが主体的に療養生活を送ることができる医療です。定期的な訪問による診察に加え、不調時には24時間/365日対応をお約束することで安心して在宅療養を行っていただくことを目的としています。ご家族の負担を軽減するためのレスパイト入院や容態変化に速やかに対応する救急搬送など、在宅が難しくなったときのために周辺医療機関との連携も進めています。いざというときでも安心して在宅医療を続けられる環境作りを目指しています。

周辺医療機関/介護事業所との連携

「治す医療」から、「支える医療」へ

我が国の示す新しい医療のカタチへ向けて、医療のパラダイムシフトが始まっています。在宅医療は近年ではメディアに取り上げられることも多く、認知度が上がってきてはいるものの、終末期のみに適応される医療、といった誤解もしばしば見受けられるように思います。

終末期であっても、そうではなくても、通院が困難になった方、住み慣れたご自宅で自分らしく療養生活を送りたい方、さまざまな方を対象としており、例えば以下のような方々は在宅医療(訪問診療)を受けることができます。

  • 在宅での療養を希望される方
  • 入院や通院が困難な方
  • ターミナルケア(ご自宅での最期の時間を過ごしたい方)が必要な方
  • 認知症や寝たきりの方
  • 在宅で生活するうえで医療的サポートが必要な方

【在宅医療を受けられる場所】

訪問診療(定期的な診療) 往診(緊急時の訪問)
自宅・サービス付き高齢者住宅 可能 可能
グループホーム 可能 可能
小規模多機能型居宅介護(宿泊のみ)看護小規模多機能型居宅介護(宿泊のみ) サービス利用前30日以内に患家で訪問診療を行っている場合、利用開始後30日以内に限り可能。(退院日から宿泊する場合は以前に訪問診療を行っていなくても可能)(末期の悪性腫瘍患者はサービス利用前30日以内に訪問診療を行って入れは、利用開始後の日数制限はなし) 可能
特養 末期の悪性腫瘍患者(死亡日から遡って30日以内) 可能(配置医は不可)
短期入所生活介護 サービス利用前30日以内に患家で訪問診療を行っている場合、利用開始後30日以内に限り可能。(退院日から宿泊する場合は以前に訪問診療を行っていなくても可能)(末期の悪性腫瘍患者はサービス利用前30日以内に訪問診療を行って入れは、利用開始後の日数制限はなし) 可能(配置医は不可)
短期入所療養介護 不可 可能(配置医は不可)
デイサービス 不可 不可

とはいえ、まだまだ分かりにくい医療サービスです。
不明な点はお気軽にお問い合わせください。

終末期を含むさまざまなご要望に添えるように、当院の職員は『終末期意思決定のための相談員研修会』を修了しています。

費用について

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